会社には言えなかった、早期退職の本当の理由
会社を退職する理由は色々考えました。
1:結婚
事実婚状態のパートナーがおりましたので、会社に退職理由を話した時は
これがメインでした(その後、結婚の話は進展せず、ちょっと心苦しい)
2:母の世話
母が80歳になるのをきっかけに、母と過ごす時間を作りたいと思いました
これも大きな理由です。この点で、退職して本当によかったと思います。
お金より時間の方が今は大事。
実際、これらを会社の人事に伝えた時には、
時間短縮勤務やリモート勤務もできるのに、本当に退職されるんですか?
と、あまり理解してもらえませんでした。
「すみません」と言い続けて退職させてもらった感じです。
人事の方には、私のようなものも引き止めていただき、感謝です。
さて、人には言えない本当の理由がありました。
私の父は61歳で、定年退職から1年と5ヶ月で亡くなってしまったのです。
病気が発覚したのは7月、亡くなったのが8月。
あっという間の出来事で、家族にとっては辛い地獄の日々でした。
人間、そんなに簡単に亡くなるものではないと思っていて、
まさかの連続で、
助けにもなれなかった自分の無力さ、無知さに呆れました。
父は生前から、「うちの家系で60歳以上まで生きた人はいないんだよ。だからお父さんも長生きできないだろうなあ」と
よく言っていて、
何回、「そんなこと言わないで!」と怒ったことか。
そしてその通りに61歳(1歳は長生きした)で亡くなった父。
ずっと、そのことが私の頭にも残っていて、
90%くらいは少なくとも80代までは生きるつもりでいるけれども
ひょっとしたら私も60歳くらい?と思ってしまうのです。
父が亡くなった当時、私は31歳で、あと30年か・・・と思っていたのですが、
あっという間に時はすぎ、今47歳。あと14年。
なので、会社にずっと定年までいるのではなく、
早期退職して、好きなことを楽しみたいと思っていました。
早期退職して、父の状況と違うのは、
まだ年金ももらえないし、本当に無収入になってしまったこと。
父親は「毎日サンデーだよ」と言って、旅行や趣味を満喫していたので、
ああ、父は短いけれど幸せな時間を過ごしていたんだなあと
感じることができています。
今の私は、父のことを心配するどころか、
ろくな人生を送ってきてもいないし、逆に退職から1年半でもし生命が尽きてしまったら
なんだったんだろうこの人生って。。。になっちゃいます。
退職したことは後悔していません。
好きなことを仕事にして
これからの人生盛り上げていきますよ!